2022年09月12日

No.11 ICU/内科 玉城正弘先生インタビュー

今回のインタビューは、友愛医療センター内科専門研修プログラム指導医の玉城正弘先生です。
玉城先生は沖縄県内では数少ないJMECCディレクターの資格を有しており、当院ではJMECC講習会を毎年開催しています。

玉城先生ご自身が内科医/集中治療医を志した理由は?

熱しやすく飽きっぽい性格で、幅広く勉強するのが好きで、深く勉強することは苦手です。従って、臨床医学を幅広く扱う内科医の道を選択しました。集中治療医もあらゆる重症疾患を扱えなければならず、裾野の広い知識が必要で性に合っていると感じます。また、集中治療医はチーム医療を主導しなければなりませんが、これまで積み重ねてきた臨床経験と院内での人脈を活かすことができ、非常にやり甲斐を感じていますし、目指したことに満足しています。

玉城先生ご自身が若手だった頃と比べ、当院の教育体制はどうですか?

琉球大学第3内科で研修医時代を過ごしました。当時の大学の中では、教育を重視した教室ではありましたが、体系化はされていませんでした。現在の教育カリキュラムはしっかりしていることは間違いありませんが、我々の時代でもやる気のある医師はそれなりに育ちました。いつの時代においても、どれだけ主体的に研修に取り込むのかが大事なのだと実感しています。

若手医師を指導していく上で大切にしていることはありますか?

研修医のニーズを把握した上で指導しています。私自身も未だ発展途上中ですが、それも含めて臨床医のロールモデルになれるよう心がけています。

休日は充実していますか?

休日は、専門に偏らないよう一般教養を身につけるために放送大学に在学し、現役大学生として勉強中です。また、ミニベロ自転車でのポダリングやウォーキングでの散歩で楽しみながら体力維持に努めています。子供4名全員が県外にいるので、コロナ禍が落ち着けば、彼らを訪ねながらの旅を楽しみにしています。

未来の内科医へのメッセージ

大学入学まもなく当時の病院長が「我々医師はlearned professionである」という言葉をくださり、その言葉を胸に臨床に取り組んできました。専門家として、患者さんに全人的により良い医療を与えること、AIが発達する状況においては益々大事になると思われます。一緒に専門家として磨きをかけていきましょう!