No.10 産婦人科 大城大介先生インタビュー
今回のインタビューは、友愛医療センター産婦人科の大城大介先生です。大城先生は初期研修医や専攻医にとって、お兄さん的存在です。日々の診療で多忙な中、豚肉を買ってきて縫合の練習会を開いたり、日頃から勉強会を行ったりするなど、初期・専攻医教育にも積極的に携わり、初期研修ではチューターの役割も担っています。
ご自身が産婦人科医を志した理由は?
学生実習、初期研修ともに産婦人科で働いている先生方が忙しいながらも楽しそうに仕事に打ち込んでいる姿をみて、これは良さそうだと思い産婦人科に進みました。
友愛医療センター産婦人科専門研修の魅力はどこですか?
産科・婦人科・不妊治療・ヘルスケアの産婦人科4分野の垣根を跨いで、ひとりの患者さんの主治医として寄り添っていけるところだと思います。また、関連病院が多くあり、将来の専門を見据えて自分で決めたテーマに沿った柔軟な研修プログラムを組める点も魅力だと思います。
初期研修医や専攻医を指導していく上で大切にしていることはありますか?
産科診療では患者さんとその家族にとって一生残る大事な瞬間に関わることになります。救急対応を軸とした初期研修では細かいところまで気を配りにくい患者さんへの声かけや礼節、相手の立場に立つ想像力について、今一度考えてもらう機会を持ってもらえるといいなと思っています。専攻医になると自分の外来を持ち、当直を1人でこなすようになり、自身の采配で対応できる範囲が広がってきます。成長を感じながらも、全能感に溺れず、医学の限界や医療行為の侵襲性を自覚しながら診療する医師になってもらえるような声かけをしています。 そもそも自分自身が若手で、至らない点の多い人間で、皆に診療で助けられたり、新しく教えてもらうことも多いです。後輩の皆さんから教わる姿勢も大事にしたいです。
休日は充実していますか?
充実しているか分かりませんが特に不満はありません。家族の協力もあって、好きに過ごさせてもらっています。もう少し家庭を顧みないといけませんが・・・小さい子供がいるのですが、子供が何かしているのをただただ見守るのがすごく楽しいです。
未来の産婦人科医へメッセージ
少子化は進む一方ですが、産婦人科は幅広い活躍の場があります。LGBTQ+や人口動態などの社会人権問題、産業医学、生命倫理、ヘルスケアビジネスなどさまざまな分野に関係していて、新しい話がどんどん自分に関わることとして出てくるのでアンテナが広がって楽しいですよ~。
社会的に大活躍しなくとも、目の前の患者さんに寄り添ってコツコツやっていくことや、ワークライフバランスを保ち家庭や自分の世界を守りながら仕事を続けていくことの達成感も素晴らしいです。たくさん働いてヘロヘロになったとき、新生児室の赤ちゃんたちに癒やされるあの感覚を知る仲間が増えると良いなと思います!