初期研修医のある一日

山本航史郎医師の場合 ーローテーション中の診療科・糖尿病内科ー

6:45 出勤

7:00 カルテ確認

⾃⾝が受け持つ患者さんのカルテ内容に前⽇から変更がないかを確認。

7:30 内科症例検討会

初期研修医、専攻医が持ち回りで⾃⾝の経験した症例を報告する。
指導医がレクチャーを⾏うこともある。
この⽇は初期研修医による「神経筋疾患患者の呼吸不全」についての症例報告が⾏われた。

8:15 当直申し送り

当直担当医師が、夜間救急で対応した症例について他の研修医らに共有する。
⾃⾝がローテーションで⼊っている診療科に関わる患者さんがいる場合は、さらに詳細を確認する。

8:45 病棟回診

指導医、上級医と共にER、ICU、HCU、⼀般病棟を回り、⾎糖コントロールが必要な糖尿病内科が担当する患者さんの状態を確認する。
看護師など他職種から情報共有を受けて患者さんの⾝体・症状の確認をするだけでなく、患者さんが気になっていることなどもご本⼈から直接伺い、これらの情報を全て鑑みた上で⼀⼈ひとりの治療⽅針を決定する。
病室で採⾎などの⼿技を⾏うこともある。

12:00 昼⾷

この⽇は職員カフェで昼⾷をとる。
職員カフェは⽇替わりメニューが4種類(いずれも税込¥385)あり、⼈気メニューは早々に完売することもある。
今回選んだのは「オムライスハッシュドチーズソース」。

13:30 患者指導

⾒学に来ていた学⽣を連れて⼊院患者の指導へ。
患者さんの糖尿病に対する理解を深めてもらうため、病気の説明や治療⽅針について⼀⼈ひとりに合った説明を⾏う。
患者さんの不安を取り除くよう、懇切丁寧な会話を⼼がけている。

14:00 教育回診(群星沖縄)

⾃⾝が担当した症例について初期研修医が持ち回りで他の研修医の前で発表し、発表者以外の研修医(この⽇は⾒学に来ていた学⽣や他施設から来ていた医師も参加)が追加で取るべき⾝体所⾒などを提案していく。
群星沖縄の徳⽥安春医師(群星沖縄臨床研修センター⻑)からの助⾔や指導なども受けながら進める。
毎回2時間ほどの会だが、この⽇は15:15に終了。

16:00 ⼣⽅の病棟回診

指導医、上級医と共に再び病棟回診へ。
回診前にカルテを確認し、午前中に会えなかった患者さんや追加説明が必要な患者さんの元へ⾏く。

17:00 糖尿病チームカンファレンス

友愛医療センターの糖尿病内科では2チームに分かれて回診等を⾏っており、ここではもう1つのチームと患者さんの情報を共有する。
この⽇は、数⽇前に低体温で搬送されてきた患者さんに副腎不全の疑いがあることを指導医に報告、その他の疾患の可能性はないかなどについて話し合う。

17:30 当直⼊り

この時期は新型コロナウイルスの影響で救急受け⼊れ体制を縮⼩中。
指導医、上級医、看護師ら他の当直スタッフと共に、コロナ疑いを含む救急搬送やウォークインの患者さんの対応にあたる。
この⽇はコードブルー(※)があり、病棟での緊急処置を⾏った。

(※)コードブルー…患者さんの容体が急変するといった緊急事態が発⽣したことを院内にいる医師らスタッフに知らせる緊急コールのこと。

3:30 当直明け

8:00 当直申し送り

8:50 病棟回診

12:20 ホッと⼀息

7階のデイルームからは⻘い海と瀬⻑島を望むことができ、天気の良い⽇には遠くに慶良間諸島が⾒えることも。
回診の合間、指導医らと海を眺めながら⼀息つくこともしばしば。

12:40 カルテ入力

13:20 業務終了

13:25 帰宅

当直明けは残業しないよう指導医らからも声掛けもあり、帰宅しやすい雰囲気。
外は夏真っ盛りの快晴。抜けるような沖縄の⻘空から元気をもらって、パワーを補充。

お疲れ様でした!