No.08 人材開発課伊地さんインタビュー
友愛医療センターでは、初期研修医や専攻医、看護師などを対象にシミュレーショントレーニングを盛んに実施しています。コロナ禍では延期や中止も相次ぎましたが、 トレーニングの事務局を担っているのが人材開発課の 伊地さんです。今回は伊地さんにインタビューしました。
シミュレーショントレーニングの活動内容を教えてください。
主な活動内容は、多職種(医師・看護師・コメディカル・事務等)と連携しスケジュールの調整や講師依頼・当日のシミュレーショントレーニング(以下SIMトレ)運営等となります。コミュニケーション能力と調整力が必要となりSIMトレが無事終了する事ができると達成感があり、とてもやりがいのある業務だと感じています。また、多職種と関わる事ができるため法人内での知り合いが多くできます。SIMトレの種類は、下記表の通り7項目(SIMトレによっては複数回開催あり)で当法人職員なら基本どなたでも受講可能となります。
SIMトレ名 | 内容 |
---|---|
Airway | 気道管理に関するトレーニング |
BLS | 一次救命処置に関するトレーニング |
ICLS | 一次救命処置〜二次救命処置に関するトレーニング(公式コース) |
NPPV | NPPV(非侵襲的陽圧換気)に関するトレーニング |
IPPV | IPPV(侵襲的陽圧換気)に関するトレーニング |
以下は医師向けのSIMトレ
JMECC | ICLSトレーニングを基礎に内科的要素をいれたトレーニング(公式コース) |
TOMITEC | JATECCトレーニングに準拠した当院オリジナルの外傷患者に対する初期診療トレーニング |
各種SIMトレにて仕様する器具一覧


初期研修医や専攻医との関わりで印象に残っていることは?
1年を通して成長を感じる事ができ、研修医の方から「SIMトレ内での手技技術等が以前より向上している!」と声が聞けた時は印象に残ります。例えば入職後すぐある4月のAirwayトレーニング内の挿管実習では、皆さん人形へ挿管するのも一苦労しているように見えます。ですが、年度末頃に開催される別のSIMトレではスムーズに挿管している姿をみて「たくさん臨床経験を経て濃い1年を過ごしたのかな」と思う事が多々あります。


これまでの活動で困ったこと、驚いたことありますか?
一度あったのが、講師の方から急遽「今日、空いた時間で研修医のSIMトレを行いたいから、準備をしてほしい」と相談があり、急いで会場設営や人形を準備して研修を開催したことです。その時に忙しい中でも、時間を見つけ研修医に手技を教える講師と、自己研鑽に励む研修医の方々の熱意に心打たれました。


医師や看護師を目指している方々へメッセージ
現在、夢に向かって頑張っている皆さんへ
コロナ禍という環境要因や勉強量が多岐にわたっており大変だろうと推察します。時には心が折れる時もあるかもしれません。医師や看護師ではない事務職である私が皆さんにメッセージを送るのも僭越ですが、仕事をする上で全職種共通する事を送りたいと思います。私からのメッセージが参考になれば幸いです。目指すきっかけになった事や夢を叶えてやりたい事等、自分の芯・目的を思い出し自分自身を奮い立たせて頑張ってください!「(自分は)今までよくやってきた‼できる奴だ‼そして今日も‼これからも‼折れていても‼挫けることは絶対にない‼」の精神で共に頑張りましょう!

